ごあいさつ (2008-10-24)

振り返って、ふと気がつくと、今年で、なんとまぁ、創業20周年を迎えてしまった我らスピリッツなのですが、

スピリッツとしては初めての物販店となる「グルーヴ」をオープンさせてから、おかげさまで、なんとか、2ヶ月が経ちました。

初めてのことなので当たり前ではありますが、毎日が「分からないこと」や「初めてのこと」ばかりという状況で過ごしてきた2ヵ月でした。

初めてお会いするお客様はもちろん、グルーヴを応援してくださるエアーズ・ムジカの出演者や、キャンディー・カラレックのご利用者の方々たちの

期待や思いを裏切らないために、願わくば、ご迷惑をおかけしないように、足元だけを見ながら、「すべらないように」「転ばないように」との思いで過ごしてきました。

もう、途中では、「なにが分からないのかも、分からなくなってしまう」くらい、スピリッツとしては珍しく泣きたくなるような日もありました。(笑)

2ヶ月が経って、ようやく「1ヵ月間の流れ」については、2回、経験できたことで、「流れ」や「仕組み」ってヤツが、少しずつですが、分かってきました。

でも、「分かる」と「できる」は同義語ではありませんので、注意してくださいね。(笑)

ほんのちょっとだけ余裕ができたところで、「足元」ではなく、少しだけ「前」を見てみたら、今度は「外」が見えてきました。

本当に申し訳ないことなのですが、日頃から、お世話になっている月刊スピリッツの配布ご協力店の皆さまをはじめ、

レコード会社やプロダクションの関係者の方々、放送局や出版社の方々、スピリッツ育ちのアーティストたち、

そして、一緒にスピリッツを積み上げてきた元スタッフたちにいたるまで、ほとんど、「グルーヴ」のことをお伝えできていませんでした…。

もう、この場をお借りして、心より、お詫び申し上げます!

ずっと気になりながら、「ごあいさつ」ができていないことを忘れる日はなく、心のなかで手を合わせて過ごす日々は、まるで、20年前の創業時のようです。

「今日が何月何日の何曜日なのか?」さえ分からなくなる、窓の外の暗がりが「明け方なのか、夕方なのか?」も分からなくなる、

そして、「今、この国で何が起こっているのか?」も分からなくなる、あの感覚です。

でも、ギターで言うなら、今の「グルーヴ」は、ようやく弦の種類と巻き方を覚えて、今度はチューニングを覚えようとしている段階です。

本来であれば、多くの方々にグルーヴ開設のごあいさつをしたいところなのですが、ここは、もう一度、心のなかで手を合わせて、

まずは、今、目の前にいらっしゃるお客様のために、そして、今、グルーヴに熱いエールを送ってくださるミュージシャンの方々のために、

感謝の思いを形にする意味でも、ど〜んと、オープン記念セールを開催することにしました!(2ヵ月遅れのオープン記念って、ちょっと恥ずかしいですが…)

スピリッツとしては、当初に思い描いていたコンセプトの半分も形にできていない状況ですが、これからも皆さまのご要望などにお応えしながら、

少しずつ、また、1つずつ、一所懸命に頑張ってまいりますので、どうか長い目で、応援、よろしくお願いします!

「もみじが色づく頃までには…」と願って、スタッフみんなで力を合わせて突っ走ってきましたが、まだまだ、時間はかかりそうです。

まさに、「さらなる冒険が始まる (Our Adventures Will Never Stop and End
)」という感じの、2008年、創業20周年のスピリッツの秋です。


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